o 球場跡地は都心部に残された最後のまとまった土地であり、ここが有効活用されるどうかは、広島「百年の計」であり、周辺の商業者にとっては死活問題であると同時に、州都を見据えた広島市の都心機能の強化においても重要な意味を持ちます。また「市民球場」という戦後市民の心の支えとなった「シンボル」が消えることによる「喪失感」は、広島市の活気と賑わいにもマイナスであり、それを補う「装置」が不可欠でしょう。また広島を訪れたビジターが、慰霊と平和の「ヒロシマ」だけでなく、「今日の広島・明日の広島」を体感してもらうことも重要であると考えます。以下が要点となります。
o 単純に『緑地ゾーン』『賑わいゾーン』と分けるのではなく、適材適所のゾーニングをすることが大切です。ターゲットを「キッズ・ファミリー」「若者」「アダルト」「ビジターズ」としてそれぞれに訴求する装置を考えます。また都市機能としてビジネス・インフラの強化も盛り込みます。それらによって観光客だけではなく、近隣からのリピーターの増強と都市機能の強化を図ります。
o 平和公園、原爆ドームからのビジターがこの地域に足を伸ばすための動機付けとして分かりやすいシンボルが必要です。それには原爆ドームと対峙する産業奨励館の再現が最適であると考えます。
o もう一つのシンボルとして、広島の芸術と文化の祭典である「世界芸術祭」をあらたに構築し、その開催場所を設けます。そこはアーティストによって定期的に造形を作り替えて、常に新鮮な感動を与えられるエリアとします。
o 単に「箱物」だけの魅力ではなく、明日の広場やイベント広場での各種イベント開催、魅力的な劇場での公演、アニメーションフェスティバルとリンクしたアニメーション・ライブラリなどによるソフトの展開が持続的な魅力作りと賑わい創出には不可欠であると考えます。
o 若者ゾーンの中心である青少年センターは、将来広島の文化を支える若者達のメッカで必要不可欠な施設であるため、ホールは劇場と共用することとし機能は拡充すべきでしょう。
o また将来、国連の国際平和機関を誘致することなどを考慮し、そのための空きスペースも確保しておきます。
o そして原爆ドーム、紙屋町の商業施設からのアクセスを強化することも重要です。
3.実際のゾーニング
o アーバンライフゾーン(円形劇場)
水辺の最高ロコケーションに建つ劇場とレストラン
o シンボルゾーン(明日の広場)
何年かに一度、アーティストにより造形を変更する
o イベントゾーン(球場一部保存とイベント広場)
コンサート、スポーツ、祭りなどを随時開催する
o キッズ・ファミリーゾーン(こども広場)
周りの施設に合わせて、大型アスレチックを設置
o 若者ゾーン (青少年センターの移転・拡充)
青少年センター、アニメ、スケボー・BMXパーク
o ビジネス・インフラゾーン
広島商工会議所、駐輪場、観光バス駐車場、など